セイムビートは不気味に嗤う(セイムビート使用構築)
前回から半年以上間が空いてしまいました、お久しぶりです、ウォーターです。
今回はインターネット大会「セイムビート」(6月18日〜6月21日)に参加してきましたので、大会で使用したポケモン達を紹介していきたいと思います。
セイムビートは準伝・一部ポケモンの使用禁止、同じポケモンの使用可、道具の重複可と現在のランクバトルとはまた異なるルールとなっています。
大会中は6匹同じポケモンの統一PTとあたったり、普段できない斬新なコンセプトのPTとあたったりしてとても楽しくポケモンバトルができたかなと思います。
それでは本文へどうぞ!
↑サムネ用
↑使用PTの画像です。
<個体紹介>
ピクシー@かえんだま
性格:ずぶとい
特性:マジックガード
努力値:H244、B244、C4、D4、S12
実数値:201-×-136-116-111-82
H…50n+1
S…無振り60族抜き抜き
CD…端数
B…余り
技:ムーンフォース、トリック、
今回の構築の軸、マジガピクシーです。
セイムビートの環境では強力な物理AT(特にドラゴンタイプ)が多く存在し、さらに起点役+エースバーンの並びも同様に多くいると考え、それらに対して妨害や弱体化ができるポケモンがPTに欲しいと思い探したところ、ピクシーに辿り着きました。
よほど刺さってない限りは先発に積極的に投げていき、ステロ撒きの起点役+トリックで相手の妨害・弱体化を狙っていきます。
特性マジックガードが優秀で、うずしおやキョダイゴクエンなどの拘束ダメージ、あられやすなあらしの天候ダメージ、やどりぎやのろいなどの固定ダメージを全て無効化できるのはとても強力でした。
唯一状態異常の中で有効なマヒを防げ、かつトリックで相手の物理ATをやけどさせて弱体化させるために持ち物はかえんだま。
ピクシーはエースバーンに対しては基本的に相性不利なのですが、かえんだまをトリックすることで相手のいのちのたまを奪いつつ、擬似的に技をほのおタイプのかえんボール固定にさせたまま次のポケモンにつなぐことができます(他のタイプ技を選択するとやけど状態になり、火力が大幅に落ちるため)。
思惑通りほとんどの試合に選出でき、大活躍してくれました。
ドラパルト@たべのこし
性格:ようき
特性:すりぬけ
努力値:ASぶっぱ、余りD
技:ドラゴンアロー、ゴーストダイブ、
りゅうのまい、みがわり
環境トップメタであろうエースバーンやウオノラゴンを素のSで上から殴れる点を評価して採用しました。
基本的にピクシーとセットで選出し、ピクシーで弱体化した相手の物理ATを起点に全抜きを狙っていきます。
このポケモンはとにかく生存して相手の上から攻撃を行うことが強力なためたべのこしを持たせ、少しでも生存できる確率を上げています。
壁展開の相手に有利を取るために特性はすり抜けを選びましたが、みがわりでダイドラグーンを受け続けて攻撃性能が落ちてしまった試合もあったため、クリアボディでも良かったのかもしれません。
物理受けとして後投げされるポリゴン2に不利を取るため選出率は思っていたより高くならなかったのが少し残念。
ラプラス@たべのこし
(キョダイマックス個体)
性格:ずぶとい
特性:ちょすい
努力値:H156、B252、S100
実数値:225-94-145-105-115-93
H…16n+1
B…ぶっぱ
S…余り
技:フリーズドライ、ボディプレス、
みがわり、つのドリル
シーズン15シングル1位の方が使用されていたラプラスの型をそのままお借りしました。
受け重視のPTにめっぽう強く、対策が薄いPTにはイージーウィンを取ることができました。
原案のままつのドリルを採用しましたが、ときどき見たガラルサニーゴやギルガルドにも一撃技を打てるようにじわれやぜったいれいどにすべきだったなと思いました。
ドラパルトと持ち物が被っているのがこの構築唯一のセイムビート要素です()
エアームド@オボンのみ
性格:わんぱく
特性:がんじょう
努力値:H244、A4、B236、D4、S20
実数値:171-101-209-×-91-93
B…11n
S…準速ドサイドン抜き
AD…端数
H…余り
技:アイアンヘッド、ボディプレス、
てっぺき、はねやすめ
物理受け、主にドリュウズやガブリアスに後投げして受けてもらいます。
…だったはずなのですが、途中からドラパルトが選出できない時に本来受けが効かないはずのエースバーンを受けてもらうことが多くなりました。
エースバーンを受けてもらうには当然ダイマックス状態やいのちのたま持ちは受からないため予めピクシーでトリックして弱体化させ、なおかつダイマックスターンもなんとかして枯らしてから受けるように十分心がけていました。
ただ役割対象のはずのドリュウズはほぼ全ての個体がかたやぶりのつのドリルもちで、一撃必殺をくらってエアームドが落ち、ドリュウズでそのまま3タテされるという展開が多かったように思います。
それでもてっぺきさえ積めればエースバーンにも太刀打ちできただけあって選出率も低くはならず、しっかりと活躍してくれました。
ちなみに相方としていつもバンギラスを一緒にしていたのですが、今回の大会ではエースバーンに一方的に不利を取るだけかなと思い、採用を見送りました(まあそのおかげでキツかったポケモンが増えたのですが…詳細は後述)
性格:なまいき
特性:さいせいりょく
努力値:H244、A4、B4、C4、D252
実数値:201-86-101-131-178-31
S…最遅
D…ぶっぱ
H…50n+1
ABC…端数
れいとうビーム、シェルブレード
特殊受け、ロトム系統やリザードン、トゲキッスに後出しして受けてもらいます。
ほぼHD特化、なおかつチョッキまで持たせているだけあって特殊方面の安定性が凄まじく、想定通りの働きを見せてくれました。
タイプ一致のヘドロばくだん、多くの相手に刺さるかえんほうしゃ、れいとうビームは確定。
最後の技ですが、仲間大会であたったかいでんぱもちのヒートロトムにうまく起点とされてしまい、それなら物理技でせめてほのおタイプに弱点をつける技が欲しいなと思い探したところ、最終的にシェルブレードに行き着きました。
この技は50%の確率で相手のBを下げることができるため、ダメージには期待できないまでも自身の置物化には繋がりにくくなるのではないかと考え採用を決めました。
この判断は間違っておらず、さらに想定外の働きとして、
・相手の下からダイストリームを打つことでリザードンからのダメージが軽減され、さらにこちらも威力を上昇させて水技が打てる
・後続のエアームドに繋げる時、エースバーンからのキョダイカキュウの威力を半減させ、積む機会が生まれる(珠でもオボン込みでカキュウが2発受かる)
この2点が強く働き、シェルブレードを採用して良かったと心から思いました。
性格:ひかえめ
特性:がんじょう
努力値:H100、B100、C204、D4、S100
実数値:158-×-148-193-111-93
HB…ダイマックス時陽気珠エースバーンのキョダイカキュウを確定耐え
S…準速ドサイドン抜き
D…端数
C…余り、D4振りダイマックスエースバーンを+2ダイサンダーで珠ダメ込み確定1発
技:10まんボルト、ラスターカノン、
ボディプレス、てっぺき
調整は昔どこかのブログで見た調整を参考にさせて頂きました。
元々この枠はHBウインディでしたが、火力のあるポケモンの方がいいかなと本番直前に思い直し、ミミッキュとポリゴン2に有利でさらにエースバーンにも対面で打ち勝てるポケモンを探したところジバコイルが見つかりました。
後投げは基本的にせず、死に出しからてっぺきを積んだり攻撃をしかけていきます。
ただこの選択はあまり良いとはいえず、ピクシーで処理できなかった後出しのメンヘラミミッキュ(みがわりのろいいたみわけでジバコイルが弱体化される)にうまくやられ、エースバーンの餌食となったり、同様に有利だと思っていたギャラドスもステロ撒きからのダイアースで持っていかれたりと期待以上の動きはできていなかったなと思わざるをえなかったです。
実際ミミッキュやポリゴン2に打ち負けなかったのは良かったのですが、エースバーンの撃ち合いに勝てるのがダイマックス前提である(こちらもダイマックスしないとキョダイカキュウで特性がんじょうを貫通されてしまう)ため窮屈な立ち回りになりがちで、もう少し他のポケモンを選択しても良かったのかもしれません。
<主な選出パターン>
基本選出(攻撃重視)
ピクシー+ドラパルト@1
ピクシーで相手を翻弄しつつ、ドラパルトで無双体制を狙っていきます。ラスト1体は2体ではどうしても厳しい相手を受けてもらうポケモンを選択することがほとんどでした。
基本選出(受け重視)
エアームドとガラルヤドキングで受けが成り立つと判断した時に選出します。相手にドリュウズ、トゲキッス、エースバーン、ポリゴン2の4体が見えた時はほとんどこの選出でした。
(ポリゴン2でドラパルトが止まり、ドリュウズ+トゲキッスはエアームド+ガラルヤドキングで回せるため)
対受けループ
ラプラスがとても優位に動けます。ピクシーで場を整え、3体誰も失わずにしっかり立ち回れば大丈夫でした。
<キツかったポケモン>
みがわりポリゴン2
ピクシー、ガラルヤドキングの前にみがわりを置かれるとみがわりを1発で壊せないため、他にみがわりを1発で壊せるポケモンがいないと永遠とみがわりじこさいせいを相手に繰り返されるだけでTODで負けが確定します。
ポリゴン2は環境にとても多く、結構高い頻度でみがわりされて辛かったです。
わるだくみゴチルゼル
こちらも同様、ピクシーならムンフォでCを下げ続ければPP切れ前に1回は流せるのですが、わるだくみ持ちは起点回避ができないため詰みです。(みがわりもなのですがみがわり持ちとはマッチングしませんでした)
実は辛かったポケモン、ほとんどのポケモンの前で積む余裕があり、唯一相手取れそうなドラパルトもゴーストダイブの隙に積まれたり、かえんだまトリックもあるのでダイマックスしない限り有利とは言い切れません。
しっかり勝つにはラプラスでつのドリルを当てるしかなく、実際大会中ランクルスはほとんどラプラスのつのドリルで突破してた気がします。
HBアッキウルガモス
ラプラスの水技を切っている関係上、どのポケモンも対面で勝てません。
リザードンならまだガラルヤドキングでなんとでもなるのですが、ちょうのまいで起点にしてくるウルガモスだと話は別です。
シェルブレードでみがわりが割れなかった時は思わず笑ってしまいました、ただその他のメリットが多すぎるのでこのためだけにガラルヤドキングにパワージェム採用は技スペ的に厳しかったですね…
いのちのたまエースバーン
いや〜何回も負けたね〜笑
前述通りいくつか対策はあるため全然勝てないという訳ではないのですが、上手いプレイヤーにはほぼ無意味でうまく通されてたように思います。
肝心なところで全ての技を綺麗にあててくるエースバーン、強かったです(血涙)
<当たった6匹統一PT>
・エースバーン(2回)
・ドラパルト
<KP表>
・相手レート1600以上の対戦のみ集計
・全90戦中34戦分
・KP1は多すぎるため省略
①エースバーン KP27
②トゲキッス KP16
③ポリゴン2 KP14
④ミミッキュ KP12
⑤カバルドン KP10
⑥カイリュー KP7
⑦ウオノラゴン
ドラパルト KP6
ゴリランダー KP5
ドヒドイデ KP4
バンギラス KP3
アーマーガア
ピクシー
オーロンゲ KP2
<成績>
TNエルトリオ、計45戦23勝22敗
最高1596、最終1518
◯×◯×◯×◯◯◯×◯◯◯××
◯◯◯×××◯◯×◯××◯◯×
◯◯×××◯◯×◯×◯××××
TNウィニア、計45戦28勝17敗
最高1682、最終1664
×◯◯◯◯◯◯◯×◯◯×◯×◯
◯×◯◯×◯××◯◯◯××◯◯
×××◯×◯×◯◯×◯◯◯◯×
<終わりに>
ここまでご覧頂きありがとうございました!
メインが15前半で全試合が終わるという信じられない事態になり、3日目の午後になって悔しさしかなかったです。
そこからサブ45戦を3日目で全てこなしたのですが、これ以上下手な試合はできないといつも以上に集中できてなんとか自分なりの結果だけは残せたのは良かったのですが、週始めの仕事が忙しかったのもあってか月曜日の疲れが尋常ではなく、心身共にヘトヘトで文字通り命削ってポケモンしてたような気がしました…
大会中は週明けの月曜日くらいは有給取ってもいいのかもしれませんね、まあうちの職場人いないんで気軽に有給取れないんですけど。
ただ久しぶりに面白いインターネット大会を考察・対戦共に楽しめたので満足です!
何かあればツイッター@waterpokepwprまでどうぞ!
それでは〜
(追記)21/6/23
KP表の追加、及び一部文章推敲済